ネゴシエーションコンサルタントとは?



このオレンジ。皆さんならどう分けますか?
仮に二人なら、半分ずつに割って50%ずつ分ける。
そんな答えが思いつくでしょう。正解です!ですが、本当にその分け方だけでしょうか?
そう問われるときっと7:3、9:1、はたまた10:0、なんて答えも出てくるかもしれません。
それもまた正解です。こうした食べ物を見ると、思わずいつも食べている実の部分の分配を
考えてしまいますね。相手もまた然り、だと。
しかし、もし相手が欲しかったのは料理用として「皮」だったら・・・
今まで考えた分け方は、お互いに要らない部分が出てきてしまい、いわば無駄が。
とすると、その分け方は「実」と「皮」になりませんか?
更にその分け方をした時に、得る果実は
半分ずつの分け方をした時には50%だったものが、お互い100%になります。
不思議ですね。現実には1個=100%しかないのに、お互いの手元に得たい物が100%ずつある。
先入観や安易な情報だけでなく、しっかり交渉した先には違う結果があります。
このような事は一例ですが、
交渉という話し合いを、より豊富なアイディアをもって新しい価値を創造し、
最も得たいものを高いパーセンテージで手にする手法が交渉術。
そしてその指南役、プロフェッショナルがネゴシエーションコンサルタント、
いわゆる「ネゴシエーター」です。
経営コンサルタントとの違い

「コンサルタント」とは一般的に専門家、顧問、相談役と訳されます。
そういった意味では各種コンサルタントは皆さん其々についてのエキスパートです。
コンサルタントにはもう一つ「参謀」という意味があり、
古い言葉で言えば「軍師」的な意味合いがあります。
経営コンサルタントは企業経営に関するスペシャルな知識を持ち
クライアントに利益をもたらす参謀です。経営に関しては一日の長があるでしょう。
では、私達ネゴシエーションコンサルタント(ネゴシエーター)には何があるか?
前提として強力な交渉力があるという事がひとつ、
そしてそれはビジネス以外のあらゆる分野に能力の応用が利くという点が大きな違いです。
交渉力は「コミュニケーション力」「準備力」とも言い換えられます。
全てのビジネス、人間関係の基礎でありながら日本人が避けてきた交渉という営みは
誰もが行っていながら、その能力特化を図ることなく今に至っています。
そこから共通して言える事は、どの分野のスペシャリストであろうと
「交渉に強い訳ではない」という事です。
そして、交渉力は「絶対的実現力」です。
あらゆる手段をもって主導権を握り、
答えを手中に収めるスキルと覚悟を持つ事を要求される「軍師」。
それがネゴシエーターの特徴です。